technology技術情報
TECHNOLOGY松田製作所の優れた技術力
CAEによる信頼性向上、性能向上、開発設計の効率化
当社では有限要素法による解析ツールを導入しており、製品の信頼性向上、性能向上および開発設計の効率化を図っています。
1.信頼性向上
型締シリンダのような複雑形状で複数の荷重や圧力が複合的に加わる部品に対し、その発生する応力や変形量を単純な計算で算出することは困難です。
当社ではCAEにより応力や変形量を解析し、最適な形状設計や材質選定に役立てています。
2.性能向上
金型を加熱する熱盤は極力温度を一様にすることが要求されます。熱盤に配置するヒータの位置や発熱量を最適化することによって、この要求を実現することができます。
当社ではCAEにより伝熱解析を行い最適化設計を図っています。
3.開発設計の効率化
開発の効率化を図るために、ものを製作する前にCAEを使用し応力解析、変形解析、形状最適化、伝熱解析などを実施し評価します。この結果、問題無いと判断したものに対し試作評価を実施しその結果を確認しています。
第2世代ベント式射出装置の開発
弊社ではベント技術をゴム用射出成形機における重要な要素技術の一つとして捉えており、
基礎的な試験の実施により技術データを蓄積し、ベント技術を向上すべく取り組んでおります。
今までのベント装置の問題点を解決する、
“第二世代ベント式射出装置”とは
現在までに第一世代のベント式射出装置を多くのお客様に納入しご活用いただき、多様なご要望が得られてきました。
今回、それらのご要望を実現した第二世代の新たなベント式射出装置を開発しましたのでご紹介します。
DEVELOPMENT開発実績
2021 | 3500ton大型2軸試験機の開発 |
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2018 | 50ton小型射出成型機の開発 |
2017 | 新型ベント式射出装置の開発 |
2017 | IoTシステムの開発 |
2016 | 新型二軸試験機の開発 |
2015 | 新型ゴム用真空射出成型機のVI-V(S3)の開発 |
2014 | 振動耐久試験機MVE-10Kの開発 |
2014 | 竪型ゴム用射出成型機VI-P(XJ)の開発 |
2013 | ゴム裁断機の開発 |
2013 | 二軸試験機の開発 |
2011 | 新型真空射出成形機の開発 |
2011 | 内径検査装置の開発 |
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2009 | ノーバリ成形法の開発 |
2009 | 低床式射出成形機の開発 |
2009 | 3000tonプレス機の開発 |
2008 | 竪型矯正機の開発 |
2008 | 省エネポンプシステムの評価および成形機への適用 |
2008 | ベント式射出装置の開発 |
2006 | 横型BMC用450tonハイブリッド式射出成形機の開発 |
2005 | 竪型ゴム用ハイブリッド式射出成形機の開発 |
竪型ゴム用射出成形機VI-P(WJ)のシリーズ化 | |
YMDL射出成形機の開発 |
IMPLEMENTATION SUPPORT導入サポート
デモ機によるテスト
主力のXJシリーズ、真空射出成形機、ベント式射出装置などのデモ機によりお客様の金型および材料で成形試験を実施することができます。金型、材料をご準備頂ければ、いつでも対応可能です。また、弊社でもデモ金型を準備しておりますので金型が無い場合でもご相談下さい。
補助金制度について
ものづくり補助金、中小企業投資促進税制に使用する、生産性向上設備の証明書の発行など、各種補助金や優遇税制制度に対応しております。
AFTER SERVICEアフターサービスについて
国内3拠点、タイを中心にサービスを配置。
北中米には代理店を配置し迅速で高度な保守サービスをご提供しお客様をサポート致します。
制御関係に関するご連絡
使用している部品メーカーの生産中止、及び修理期間の満了に伴い、旧型シーケンサの故障発生時には現行モデルへの更新(※1)が必要となります。
また、関連機器も同時に交換が必要になり、復旧には新規設計期間を含めて数ヶ月の時間を要する場合が発生致します。
この間、誠に申し訳ございませんが、成形機をご使用頂く事が出来ない事となります。※1:更新には下記の2種類があります。
①シーケンサ交換:制御システムは現状のままシーケンサ一式のみ交換
②制御システム一式交換:制御システム一式を現行のMAC621制御(タッチパネル式)に更新
そこで、故障が発生する前に計画保全の推奨をさせて頂きます。
故障して、完全に動かない状態になってからのご依頼に比べて、現状のプログラムデータの吸上げが可能なため、シーケンサ交換の場合と比較すると、効率よく設計する事が出来ます。
また、生産を停止する期間も最小限に留めることが可能です。
ただし制御システム一式交換については、一週間程度の工事期間が必要となります。
対象機種:『MAC-501』 『550コントローラ』 『ES-1000ユニット』を使用している全機種
更新までのリードタイム
シーケンサ交換の場合:ご発注後1.5~2カ月
制御システム一式交換の場合:ご発注後3~5カ月
※状況により変動する場合がありますので、念のため都度御確認願います。
修理対応制限のご連絡
下記機種に対する修理対応に関して、部品生産の停止、及びデータ復旧困難等の観点から2019年4月30日をもちまして修理対応を終了とさせて頂きます。
ご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
①M60以前の全機種の修理全般
②M61以降でもプログラムデータを吸い上げられない機械に対するシーケンサ交換、及び制御システム一式交換
なお、修理対応制限に関するお問い合わせは「本社技術サービス」へお問い合わせください。